指示待ち社員が多い、モチベーションが低い部署がある、リーダーが自信がなさそうに見える、役職者が方向性を示せていない、新商品が生まれにくい、新しいことにチャレンジでする人がいない、、、など、多くの企業は人に関する課題を抱えていますよね。

素直で与えられたことをきっちりやり切ってくれる社員が多く、本当に助かっている。繁忙期はみんなで協力して乗り切ったり、飲み会も参加率が高くコミュニケーションも取れているほうだ。

大きな問題はなく、コロナ禍も乗り切って売り上げも安定している。

だからこそ唯一気になっているのは自分の意見を発表したり、新しいことにチャレンジする人がいないこと。

朝礼や会議も意見が飛び交うこともなく、ただの業務報告会のようになっている。業務報告だけなら書面でも良い。

先日の面談でリーダークラスの社員に「何かやってみたいこと、作りたい商品などないか」と聞いてみたところ、「考え付かない」「どうやって新しいものを考えたらいいかわからない」「今の仕事の流れがあるから新しいことは考えられない」などの答えが返ってきた。少し残念に思う。

今年こそ新しいことにチャレンジするチャンス。今は安定しているからこそ、維持するためには昨年と同じことをしているだけではダメだ。発展させる努力をして初めて維持でき、今後の成長のきっかけになるのだ。

日課のウォーキング中にはそんなことばかり考えているのだけれど、それをどうやって社員伝え、どうやって動いてもらえばいいのか。

優しい社長だとか、話しやすい社長だとか言ってもらえることは嬉しいけれど、社員の能力を引き出すことができていないのではないか。主体性がないのは自分の責任なのかもしれない。

20年目になる今期はそんな新しいことをスタートさせること、社員にその気になってもらうこと。これは自分自身の新しいチャレンジだ。

今がチャンス!という時期を逃したくない、という社長さんの考えはとても素敵です。これまで安定しながら平和に経営を行ってきた社長さんにとって、新しいことを社員みんなと考えて成し遂げるということこそチャレンジですよね。

この記事では社員からの提案がない、新しいことにチャレンジする風土がない、という会社や従業員を動かしていくための考え方をお伝えします。

主体性とは

主体性とは、周囲の意見・指示などに頼らず、自身の判断によって行動を選択することをいいます。またその選択・行動によってもたらされる結果に責任を持つということも含まれます。

よく似た言葉に自主性というものがあります。自主性とは、自らの判断で行動することです。やるべきことを理解している状態で、周りからの指示を受ける前に自ら動けるということです。

他者が決めたことを率先して行うことを自主性、自分で考えて決めたことを責任を持って行動することが主体性です。

どちらも自ら行動するということは同じですのこのような社員がいると大変たすかりますが、小さな会社や特定のプロジェクトのフェーズによっては主体性のある社員がいることが望ましいです。

社員が主体的に動いてくれない3つの原因

1.自己肯定感が低くネガティブ思考になっている
自分に自信がないことで「間違っていたらどうしよう」「意見を言っても否定されるかもしれない」などマイナスなイメージを抱いていると主体的に動くことができません。

2.受け身の習慣ができている
常に与えられたことをこなしてきたという社員は、自ら考えて計画を立てることが苦手になっています。与えられた仕事はきっちりやるけれど言われたこと以外できないと言う状態です。

3.社内の環境や雰囲気が悪い
上司や先輩などが原因で発言を恐れていたりる可能性があります。また、表面的に人間関係は悪くなくても長年かけて発言をする人がいない風土が出来上がっている可能性があります。

社員に主体性を求める経営者がするべき〇〇とは

小さな会社や新プロジェクトのチームでは主体性を持った社員が必要です。

主体性を求める社長がするべきことは作業ではないことを「任せること」です。

主体的に動いてくれない社員の3つの原因を取り除くためには
1.自己肯定感が低くネガティブ思考
→成功体験を積んでもらう

2.受け身の習慣ができている
→指示するのではなく考えてもらう

3.社内の環境や雰囲気が悪い
→個人面談やグループミーティングなどコミュニケーションを増やす

となります。

これらを行うためには作業レベルではなく考える必要があることを任せることが必要です。最初は一緒に進めたり誰かとペアを組ませたりしても良いでしょう。

仕事を任せるためには、全体の方向性やコンセプトなどをわかりやすく伝える必要があります。仕事のゴールやコンセプトが見えてくると意見もしやすくなります。

小さなプロジェクトだったとしても全体象やコンセプトを明確にし、その仕事を任せてみてください。1年後には主体性のある社員が増え、安心して社長業に専念できるようになります。

まとめ

どんなに人柄がよくやる気のある社員が揃っていても、主体性のない社員が多いと非効率的です。

考えることに苦手意識を持っている人も、そうなっている原因があるかもしれません。

せっかく頑張ってくれている社員のためにもたくさんの新しい経験をしてもらい、成長という報酬を与えることも社長の仕事です。

そのために、何をするにも全体像をしっかり見える形にして、任された個人やチームが考えやすいようにしてあげましょう。

一年後にはその全体像の見える化を自ら行ってくれる人が出てくるかもしれません。


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